タコまく 日記

12年間の自然舎ガイド業に区切りをつけ、2017年よりカフェタコのまくらオーナーとして奮闘中。

カフェの話。小豆島の海や山の話。のんびり小豆島暮らしをつぶやいています。
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石鎚山 お山開き

 

不思議なご縁に導かれ四国の霊峰石鎚山へ登ってきました。

といっても今回は単なる登山ではありません。

「お山開き」と呼ばれる神事に参加してきたのです。

「お山開き」とは石鎚山の麓にある石鎚神社の本社に祀られている「仁」(和魂・にぎみたま)・「智」(奇魂・くしみたま)・「勇」(荒魂・あらみたま)3体のご神体を信者たちの手によって6月30日に石鎚山中腹の成就社へ、翌7月1日には頂上社まで運び、そこで10日間鎮座したご神体を7月10日に再び成就社、そして本社へとお運びする神事です。

(石鎚神社の御祭神は、石鎚毘古命御一神(いわつちひこのみこと)ですが、3つの御神徳(神様のお蔭)を表すため、3体の御神像をお祀りしているそうです)

通常は氏子や地元の人たちしか参加することができないこの神事なのですが、さまざまなご縁によって今回参加することと相成ったのです。

いつもの登山とはちがって、今回のスタイルは全身白装束という神聖な装い。神様をお運びするという重役にきりりと身が引き締まります。

そして頭には石鎚山の「石」と書かれた鉢巻きを巻きさらに気合を高めます。

この鉢巻き、お運びする神さまによって赤・青・黄と色が異なるのですが、僕が参加したチームは青、「智」(奇魂(くしみたま)の担当でした。

気持ちが引き締まり、準備も整ったところで、道中の安全を祈願して宮司さんにお祓いを受け、頂上へ出発です。


石鎚山の特徴はなんといっても「鎖場」と呼ばれる頂上付近の岩場。麓に近い方から一の鎖、二の鎖、三の鎖とあり、その合計距離は230mにもなるのです!

登山者は垂れ下がった鎖を頼りにその垂直にも近い断崖を登って行きます。(鎖場を行くことのできない人には迂回路も用意されています)

まさに修行の道。

「ナンンマイダー。ナンマイダー」と声をかけあい1歩1歩慎重に岩を登ります。

そんな苦行の行程があってこそ、頂上に到着した時の景色の美しさ、そして達成感といったら言葉に表せないくらい素晴らしいものでした。まさに神の領域に1歩足を踏み入れた感じ。

思わず頂上で仲間同士互いに握手をしたり、抱き合ったりして感動を分かち合ったのでした。

ただ、今回のお山開きの本来の使命はここからなのです。

頂上で下山の神事がとり行われたのち、3体の神様をそれぞれ収めた箱(長いので以下、神さま箱)を担当の信者たちが背負い、神様たちを成就社までお運びする途に付きます。

この「神さま箱」、かなり重いため(やま推定15kg)1人が頂上から成就社までぶっ通しで運ぶことはかなり大変。ということで、道中チーム一丸となって交替で背負います。

で、いきなり頂上直下の3つの鎖場の難関が・・・。



神さま箱を背負って鎖場を下山することは苦難を極めます。というかかなり危険。そのため神さま箱の担当者にはローープがくくりつけられ、みんながそのロープを支えることで岩場を下って行きます。

まさにフリークライミングの懸垂下降。

「すげーことやるな」と思っていたら、なんと「二の鎖」でその大役をやらせていただけるというではありませんか、「新参者でよそ者の僕がやってえーのかな」と、ちらりと思いましたが、こんな機会はまずないとありがたく引き受けさせてもらいました。

ロープを支える仲間を信じ、背中に背負っている神さまのおかげを信じ、自分が下る岩を信じ、いろんなものの力を信じ、感じながら、ゆっくりと鎖場を降りて行きました。

しかし!賑やかな雰囲気がお好きな神さまは慎重に岩場を降りるだけで許してくれません。

途中何度も「ワッショイ!ワッショイ!」とみんなの掛け声に合わせて岩場の上で飛ばなければいけないのです。僕もこの大役を任されたからにはと力の限り岩場を飛び跳ねました。

で、鎖場を無事に降りて地面に着地した時は、久々に心臓が張り裂けんばかりにドクドクと脈を刻み、膝は大声でプルプル(というかガタガタ)と笑っていたのでした(笑)

ということで、神様を落としては大変(神様を地面につけてはいけないのです)と、ここで「神さま箱」を代わりの人に託したのでした。


足ががくがくの僕に取ってここからの道のりはかなり大変でしたが、みんなで力を合わせ森の中を練り歩き、成就社に到着、境内でさらに人暴れし、神殿に無事に神さまを運びこんだときは大仕事をやり遂げた大きな達成感に包まれたのでした。

みんなで乾杯したビールのおいしかったこと!

それにしてもよそ者の僕らを受け入れてくれる地元の世話役の人たちの懐の広さと優しさに涙が出るほど感動しました。お世話になった地元のみなさん本当にありがとうございました。

ロープウェイにのって山を降りる時には来年もまたこの山に登ることを固く心に誓ったのでした。

石鎚山ありがとう。また来ます!

お山開きは7月10日で終わりましたが、石鎚山は通常の登山でも訪れたい素晴らしい山ですよ。みなさんもぜひ!










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この記事に対するコメント

やまちゃん、いろいろありがとねー!
良介 | 2013/07/13 9:14 AM
りょうちゃん。そしてゆかちゃん。こちらこそ本当にいろいろありがとう!

それにしてもあの山には神さまがいらっしゃるね。そんで四国を守ってくださっているね。

そんな感じをびしびしと感じた今回のお山開きでした。

また来年!
やま | 2013/07/13 7:23 PM
山ちゃん、ありがとー!
お役目お疲れさまでした。
石鎚の神さまが山ちゃんを呼んだんだねー。
んで、一緒にお山に上がることができて、
とってもとっても楽しかったです。
ホントありがとー!


由佳 | 2013/07/14 12:32 PM
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